統一原理より救われるまで【再三の連絡と統一原理】②相馬浩

そこでは、まず最初に「総序」と言うビデオを見た。それは一年前に見たものと同じだったので記憶していた。でも前回と違ったことは、これは真理の業なのだという考えのもとで見ていた。

次は「創造原理」。科学的内容と聖書の創世記の内容を使い、神が人間を創造したことを述べていた。面白い論理であったが、聖書を使っていることに興味を持った。キリスト教かな！と思った。でも彼らは一言もそのことは言わなかった。

次に「堕落論」である。創世記の御言葉を引用していた。アダムとエバがエデンの園から追放された内容を見て、その発端は天使長ルーシェルとエバとの霊的姦淫にあると述べた。自分は聖書の事は全く知らなかったので、このような深い意味があったのかと思い、興味を持った。「終末論」「復活論」――どれも聖書を説いた素晴らしい教えであると、その時は思った。

ビデオを三本ほど見た時、「ワンデイというセミナーがあるので、ぜひ参加してください。」と言われた。日曜日はテニスをしたいからと断ったが、是非と言われたので仕方なく参加した。

そこは新小岩駅の近くにあるマンションのなかにあった。「大樹館」と書かれてあった。中は広い部屋が幾つかあり、黒板などもあって塾のような雰囲気であった。そこでは、ゲームなどをしたり、歌を歌ったり、短い講義を聞いたりした。また最後に祈ったりして宗教的な雰囲気を出していた。私の紹介者（B子さん）は盛んに神様の存在を述べていたが、自分はまだ信じられなかった。

数日間ビデオセンターで、四、五本ビデオを見た時、「中級ワンデイと言う泊りがけのセミナーがあるので参加してください。」と言われた。その頃には、その教えに多少興味が湧いていたので、参加することを決めた。

この頃、聖書も買った。

土曜日から日曜日までのスケジュールだった。参加者は男性二人、女性二人。そのセミナーは、講師による生の講義であった。今までにビデオで学んだ内容と、新しく「同時性」「再臨論」と言う講義であった。特に同時性には心が動かされた。神の存在を知るきっかけとなった。歴史の繰り返し、こんなに深い意味が歴史にあったのかと、ただ感動した。また祈る気持ちも出て来て、涙も出るようになった。その講師の人はもっと深い内容をこれから学んでくださいと言い、その内容については段階があるようであり、詳しい内容は教えてくれなかった。