統一原理より救われるまで【再三の連絡と統一原理】③相馬浩

日曜日の夜は、ツーデイズと言うセミナーより帰って来た人たちと合流して卒業式のような感じの歓迎会があった。修了書みたいな色紙をもらったり、歌を歌ったりして楽しいひと時だった。そしてそこは、世間には無い愛と喜びにあふれるところのように感じた。

そのセミナーを修了すると、次にスクーリングと言うセミナーがあった。夜七時から九時までで、今までビデオで学んだ講義が講師による講義となった。講義の後は食事をしたりと言うスケジュールだった。この時点においても、この団体が何なのかはっきりせず、それよりも自分はもっともっと深い内容が知りたいという思いが強かった。壁には出席表を張りだしたり、イエス・キリストがゲッセマネで祈っている姿の絵があったり、まるでキリスト教のようであった。食事の前はお祈りするようになった。

これらの一連の講義には必ず参加し、会社の寮へ帰るのは門限ぎりぎりの日が続いた。彼らは盛んに泊まることを勧めた。そこで毎日泊まり、そこから会社へ通う人もいた。自分も土曜日の夜などは泊まったりした。十日間のセミナーであり、その最後の日がスペシャルワンデイとなっていた。その頃には自分の気持ちはかなり高まっていて、再臨のイエスの事を知りたかった。その最後の講義に再臨のイエスと、この団体のことを聞かされた。

「世界基督教統一神霊教会」。何度か耳にしたことは有ったが、この団体の事をこの時初めて知った。そしてその再臨のイエスは、レバレント・サン・ミョン・ムーン、すなわち文鮮明先生と聞いた。この方が、この方が再臨のイエスなのだと知らされた。それからは暫く文鮮明氏の歩みを学んでいった。

この文先生の使命、および自分たちがしなければならないことが講義の内容となっていた。その頃には心情的にかなり動かされていた。何故ならその講義の内容は、文鮮明氏の苦難に満ちた路程と神の導きを語っていたからだった。